島の1/3がにんにく畑、ベトナムのリーソン島住民の生活

ベトナム
にんにくを運ぶおじさん

こんにちわ。JalanKota(@terc0023)です。

今回はベトナムにあるにんにく島と呼ばれるリーソン島の様子を紹介します。にんにくが特産品で、島の面積の1/3がにんにく畑だそうです。

そんな秘境リーソン島の様子を4つのトピックで紹介します。

  • 街中にあふれるにんにく
  • 広大なにんにく畑
  • にんにくの種類と価格
  • リーソン島住民の生活

■リーソン島とは

ベトナム、クアンガイの沖25km程のところにある島です。
島の面積の1/3でにんにくを生産しているので、にんにく島と呼ばれています。

■いつ行ったのか

2019年3月に7日間いました。

島の1/3がにんにく畑、ベトナムのリーソン島住民の生活

街中ににんにくが溢れている

にんにく売りの露店

リーソン島に降り立って少し歩くとこのようなにんにく売りの露店を目にします。最初はにんにくの量の多さにびっくりします。

島に着いたばかりの外国人に対して、にんにくをキロ単位で売りつけてくるのは疑問ですが、見た目のインパクトは凄いです。

にんにく売りの露店

にんにく売りのおばちゃんの中には、しょうゆやお酢などの調味料もそろえて、他の露店と差別化している所もあります。

海沿いでにんにくを干す

にんにくで溢れているのは繁華街の露店だけではありません。至る所でにんにくを天日干ししています。

海沿いの長い船着き場ですが、びっしりとにんにくが日光浴をしています。

教会

極めつけがこちらです。教会の前でもにんにくを干していました。ただ、教会の敷地内にでは干していませんでした。

きっとここにはヴァンパイアは来ないでしょう。

このように島の繁華街ではにんにく売りの露店があり、路上ではにんにくを干していて、島中ににんにくが溢れています。

■にんにくを干す理由

収穫後のにんにくを天日干しして、水分を抜くことで長持ちするそうです。
30~40%ほどの水分を抜くのが良く、天日干しで3~4時間干すと15%ほど抜けます。そうするとカビが生えにくくなるので、その後は軒下などで乾かすそうです。

参考サイト:[チャンク農園]にんにくの収穫と乾燥作業。

広大なにんにく畑

にんにく畑

街から外れるとにんにく畑が広がっています。

一面に広がるにんにく畑

上の写真は島の東側にある灯台のてっぺんから島を見下ろした写真です。集落を外れるとジグソーパズルのように畑が敷き詰められているのがわかります。

数百万年前に噴火した溶岩とサンゴの細かな粒子によってにんにく栽培に適した土壌になったようです。

畑の中のお墓

島の西側にはお墓がありますが、その周りはにんにく畑です。畑とお墓どちらが先にできたのでしょうか。にんにくに囲まれて安らかに眠っています。

にんにくの種類と価格

リーソン島では3種の色のにんにくを見つけました。ラインナップはこんな感じです。

  • 白いにんにく・・・20,000ドン/キロ
  • 紫色のにんにく・・40,000ドン/キロ
  • 黒にんにく・・・・150,000ドン/100g

ダントツで黒にんにくが高かったです。白いにんにく(約94円)と比較すると75倍の価格差があります。

黒にんにくは熟成させる手間がかかっていることと、島外に向けに売るのためのブランド価格になっていて値段が高くなっています。

白にんにく

上の写真が白にんにくです。日本のものと比べるとかなり小ぶりです。ピンポン玉くらいの大きさしかありません。

紫にんにく

こっちは紫にんにくです。白いものと味の違いを比べてみたかったですが、1キロや500グラムで買っても食べきれないので諦めました。

黒にんにく

最後が黒にんにくです。厚手の紙袋に丁寧に包装されています。

パッケージの上部に「Tỏi đen」と書いてありますが、Tỏi・・・にんにく、đen・・・黒という意味で、つまり「黒にんにく」ということです。

一かけらの黒にんにく

この黒にんにくを試食させてもらいました。濃厚な甘さです。にんにくの臭みは全くなく、ドライフルーツを食べているかのようなねっとりした食感と甘さでした。

抗がん、抗コレステロール、抗菌、滋養強壮に効果があるそうで、これが入ったお酢などが売られていました。

また、この黒にんにくの開発には日本の企業が関わっていたようで、小ぶりのにんにくを熟成させる技術の開発に携わっていたようです。

リーソン島住民の生活

ここからは島の人たちの様子を紹介します。

露店に集まる人たち

焼きトウモロコシ屋

どこにでもある焼きトウモロコシの露店です。一仕事を終えたおばちゃんたちがおやつに食べたり、ここで井戸端会議をしたりします。

焼きトウモロコシ屋のおばちゃんたち

陽気なおばちゃんが多く、かなり盛り上がります。ここではトウモロコシを食べる本数が増える毎に歓声が上がり、結局5本食べさせられました。

バンミー屋のおばちゃんたち

こちらは朝食でベトナム式サンドイッチのバンミーを売っています。島独特のゆっくりとした時間が流れています。

マーケット

小規模ですがマーケットもあり、野菜、果物、海産物が揃っています。

■ベトナム旅行をより楽しむ3つの言葉

とりあえずこの3語だけ覚えるだけでOK!
露店で使うだけでベトナム旅行がめちゃくちゃ楽しくなります。

  • こんにちは・・・・シンチャオ
  • おいしい・・・・・ンゴーン
  • 美しい、美人・・・デップ

ありがとうはカムオンですが、発音が難しく通じるまでに練習が必要です。

水産業の人たち

漁船集団

島だけあって漁業はリーソン島の一大産業です。ベトナム国旗を付けた漁船が炊くさんいます。

写真右下の小皿みたいなのは海女さんがそれに乗って貝を採ったりします。

海鮮露店

採れた魚介類は市場で売られたり、レストランに並びます。

魚屋

マーケットに並ぶ魚たちです。

水産加工の様子

船着き場の近くでは魚をさばく様子が見られます。

イカの天日干し

路上ではイカの干物を作っています。魚の干物もあり、この辺を通ると強烈な臭いがします。

飲食店

夜のダウンタウン

繁華街には観光客向けのレストランもあります。

海鮮焼き屋

ここでは、並べられた魚介類を選んで調理してもらう形式です。

食材はエビ>カニ>魚・イカ>貝の順で高額です。

なのでウニよりイカの方が高いです。エビは超高級食材で、伊勢エビみたいな大きさのエビは1尾1,200,000ドン(約5,680円)でした。

ヌードルショップ

屋台をやっている人もいて、上の写真の人はヌードル、下の写真はカットフルーツに氷を入れて食べる甘味処をやっています。

日が暮れて涼しくなると露店がにぎわいます。

甘味処

■リーソン島のおすすめグルメ選びました!

公共施設

■学校

リーソン島の学校

島には学校もありました。

下校途中の生徒

子どもたちは自転車で通学してます。下校中の様子です。

■病院

リーソン島の病院

病院もちゃんとあります。立派な建物です。

ゴミを収集する女性たち

ゴミ収集は2人1組の収集班が各家庭からゴミを集め収集車に入れていました。

娯楽施設

カラオケ店

娯楽施設もあり、カラオケルームがありました。カラオケはどこにでもありますね。

海の家

海がきれいな場所には海の家があり、ベトナムコーヒーやソフトドリンクが飲めます。若いカップルのデートスポットです。

この近くにリーソン島で有名な写真撮影スポットがあります。

フットサルコート

フットサルコートもありました。

日本で言われている島に子どもが少ないということは、ここでは感じませんでした。

リーソン島の場所

クアンガイからサーキー港へ行き、そこからフェリーで40分です。面積は10平方キロメートルで、2020年春に開業予定のホイアンのリゾート施設「HOIANA」とほぼ同じ面積です。

■リーソン島への詳しい行き方はこちら

まとめ

にんにくの上でくつろぐ犬

リーソン島のにんにくと住民の生活の様子を紹介しました。

  • 島中でにんにくを干している
  • 黒にんにくは白にんにくの75倍の値段
  • 露店のおばちゃんたちは陽気な人が多い
  • 島には若い世代がいっぱいいる

のどかでのんびりとした雰囲気でとても居心地が良い場所です。

■リーソン島で1泊350円の宿