こんにちわ。JalanKota(@terc0023)です。
私がユーラシア大陸横断旅行中に遭ったトラブルまとめの続きになります。
事例を知っておくメリットはこちらです。
ちなみに、この記事が街歩き中のトラブルまとめになります。トラブル回避の役に立つので併せてご覧ください。
本記事のテーマ
[海外旅行]ユーラシア大陸横断時のトラブルまとめ2(乗り物編)
今回は乗り物(タクシー・バス)に関係するトラブルについて、タクシー3つ、バス7つ、鉄道2つ紹介します。
ユーラシア大陸横断旅行について
私は2017年から2019年にユーラシア大陸を飛行機を使わず、陸路と海路を使ってシンガポールからポルトガルのリスボンまで横断しています。
この旅行で実際に遭遇したトラブルを紹介します。
[海外旅行]ユーラシア大陸横断時のトラブルまとめ2(乗り物編)
タクシー(バイクタクシー・トゥクトゥク・オートリキシャ)でのトラブル
悪質なドライバーは高額な運賃を請求するだけでなく、様々な方法でお金を得ようとしてきます。
結論から言うと一番いい対策は配車アプリを使うことです。これを使えば殆どの国でタクシー移動時のストレスを無くせると思います。
配車アプリを使うメリット
- こちらが地図上で指定した行先がドライバーにも共有されるので、ドライバーが目的地を間違えない
- ドライバーが納得した金額で配車されるので金銭トラブルが起きない
- 値段交渉がいらないのでストレスが無くなる
- 自分の現在地をドライバーに共有できるので、タクシーを探す手間が省ける
東南アジアはGrab。インドではUberまたはオートリキシャも呼べるOlaがオススメです。中央アジアの一部都市ではYandex.Taxiが使え、ヨーロッパではBoltがオススメです。
Grab
Uber
Ola
Yandex.Taxi
Bolt
これらは一例で、その他の国でも独自の配車アプリがあったりするので、一度「行きたい国 配車アプリ」で検索してみることをオススメします。
前置きが長くなりましたが、タクシーでのトラブル事例を紹介します。
ドライバーが行先を知らなくて(遠回りした/別の場所に降りた)のにチップを要求
インド、カンボジアで遭いました。ドライバーに地図を見せて確認し、「行ける」と言っているにも関わらず、少し進んではドライバーが町の人に目的地を尋ねます。
ようやく着いたと思ったら、「長い移動をしたからチップをよこせ」と言ってきました。
他にもインドでは、右往左往した結果、たどり着かずドライバーに適当な場所で降ろされることもあり、それでも「チップをよこせ」と言ってくるおじいさんもいました。
請求されても基本的に「払わない」ときっぱり言って、当初約束していた金額を払うだけでいいです。
彼らのマインドは「言うのはタダだから言ってみよう」です。
ガソリン代を請求してくる
さらにインドでは、乗客が乗車中にガソリンスタンドに寄り(これはどこの国でもあります)その上、ガソリン代を請求してきます。
彼らのマインドは「言うのはタダだから~」です。
怒った態度を見せるかもしれませんが、気にしなくていいです。
もっと先に行きたいなら別料金を払え
これは、私の確認ミスが招いたトラブルです。ウズベキスタンでの話です。
ウズベキスタンでは都市間の長距離移動で白タクを使うのが移動手段の1つになっています。
この時はサマルカンドからブハラ間の移動で、相乗りの白タクに乗りました。値段の交渉もしっかり済ませ、無事にブハラに着けると思っていたら、町の中心から数キロ離れた場所で白タクが停車しました。
幸い、同乗していたウズベキスタン人に英語を話せる人がいて、状況を説明してくれました。
「サマルカンドからブハラまでの移動は、ここのバスターミナルまで。町の中心に行きたいなら別料金を払わなければならない」との事。
どうやらブハラ郊外にバスターミナルがあり、白タクはそこまでしか行かないようです。
仕方が無いので新たに値段交渉をして運賃を別途支払いました。
- サマルカンドからブハラ間(約270km)の50,000スム(約575円)
- ブハラの町中まで(約10km)行く20,000スム(約230円)
計70,000スム(約805円)を支払いです。20,000スムが高めですが、ドライバーも新たな値段交渉の時に「嫌なら降りていいよ」的な雰囲気だったので、仕方ありません。(タクシードライバーは何も悪くありません)
次の町に行けるという嬉しさで舞い上がってしまい、次の町のどこに降りたいか伝えていませんでした。搭乗前の交渉時に確認すべきでした。
白タクに乗るときは乗る前に必ず「自分が降りる場所」と「値段」をドライバーと合意を取っておくとトラブルを防げます。
バス・路面電車でのトラブル
次はバス・路面電車でのトラブルです。タクシーや列車と比べて運賃が安いので旅費を抑えるために乗りこなしたい乗り物です。
そんなバスに関係するトラブルを紹介します。
支払い方法が分からない
各国の街中を走る路線バスの話です。国によって支払い方法が全く異なるため、初めて乗るときに困ってしまいます。
私が体験しただけでも6種類あります。
- 運転手に直接支払う
- 車内に居る乗務員に支払う
- 集金ボックスに支払う
- 運転手からチケット買い、車内の刻印機で打刻する
- 車内の券売機でチケットを買い、車内の刻印機で打刻する
- 雑貨店でチケットを買ってから乗車し、車内の刻印機で打刻する
6つ目はイタリアで、なんとバス内で支払いができません。知らないと無賃乗車になってしまいます。(他の乗客にチケットを売ってもらえば無賃乗車を回避できます)
無賃乗車しないためにも、次に行く国のバスの乗り方は入国前にチェックが大事です。
バックパックが先に行ってしまう
ラオスの首都ビエンチャンからウドムサイへの寝台バスでの移動時のトラブルです。
自分のバックパックを自分が乗る予定の1つ前のバスに積んでしまい、バスが先に行ってしまいました。
現地の言葉のラオス語がわからないので、スタッフに状況を説明するために簡単なイラストを使って説明しました。
スタッフは「OK、OK」とわかったのか、わかってないのか曖昧な返事でしたが、目的地で無事再開することができました。
当時のつぶやきはこちらです。
起きてしまったことは事実として受け止め、冷静になれたので「スタッフに問題を伝える」という行動が適切に取れたと思います。
そもそも、こんなことを起こさないためにも乗るバスはしっかり確認すべきですね。
自分がバスにおいてかれる
キルギスの首都ビシュケクからウズベキスタンの首都タシュケントに行く、630kmの道中で起きたトラブルです。
夜行バスに乗り12時間の旅程の9時間が過ぎたころです。午前7時30分ごろ休憩のためガソリンスタンドが併設されている所に停まりました。
バスから近いほうのトイレに並びましたが、混んでいたので並ぶのをやめ、もう一方のガソリンスタンドのトイレに行きました。
数分後、バスに戻ろうとしたら、なんとバスがありません。
腹を括って手持ちの所持品を確認し、現金はなく、スマホとクレジットカードでタシュケントまでの数百キロをどうするかと、周りを見渡したその時!
2~300メートル先で路肩に停車しているバスを見つけました。
一縷の望みをかけて全速力で走り、バスに乗り込んだら、私が乗り遅れたバスでした。
運転手から注意を受け(言葉はわからないですが)隣に座っていたおばあさんが「私が運転手に言ったんだ!」的なことを言っていたのでお礼を言い、何とかなりました。
反省点は、言葉が分からないから躊躇して、運転手か周りの人に停車時間は何分か聞かなかったことです。危うく荷物を全部失うところでした。
トイレの無いバスでお腹が下る
ミャンマーでの地獄の様な3時間でした。その日は午前中にパガンからマンダレーまで移動予定でした。
パガンのホテルの朝食を8時頃に食べ、10時にバスに乗りました。すると30分もしない内に激しい腹痛が。
そこから約1時間半トイレを我慢し、途中休憩の時にトイレに駆け込みました。休憩後はまた約1時間半トイレを我慢する苦行でした。
食当たりの原因を思い出してみると、朝食で食べた半熟の目玉焼きが怪しいです。
元々長距離バスに乗る前の食事は控えて、コーラでお腹を膨らませていましたが、宿泊費に含まれていたおいしそうな食事だったので、貧乏性が発動して食べてしまいました。油断大敵の良い例です。
この時ほどストッパが欲しいと思ったことはありません。即効性のある下痢止めを車内に持ちこんでおくと、いざという時安心ですね。
おつりをごまかしてくる
タイのチェンマイからバンコクへのバスチケットを買う時の話です。
その時はチケットカウンターで約580バーツのチケットを1000バーツ札で支払いました。
おつりが約420バーツなので、100バーツ札4枚と小銭が返ってくる想定です。
しかし、窓口の男性スタッフは100バーツ札を3枚しか返してきません。すぐに足りないことを指摘すると100バーツ返ってきました。
これだけならただのミスかもしれませんが、このごまかしに気づいたのは私の友人でした。数日前に同じ窓口で同じ行先のチケットを買った時におつりをごまかされていたのです。
私はそのことを教えてもらっていたので気づくことができました。
- 事例を知っていればトラブル回避できる好例
- 国を移動するとその度に通貨が変わり、計算が大変ですがおつりの確認はその場で。後々気づいても返ってきません
国境でイミグレのスタンプを押す際にお金を請求してくる
ベトナムとカンボジアの国境、 ベトナムのモクバイでのトラブルです。
ベトナムのホーチミンシティからバスでカンボジアのプノンペンに行く途中にこの国境を越えます。
バスの乗務員の指示に従ってイミグレに入り、パスポートに出国スタンプを押してもらいます。
この時に乗務員から「1ドル出せ」と言われました。
実は一度この国境に来たことがあり、その時は何も知らないふりをして、お金を出さなかったら、捺印の処理が30分くらい後回しにされました。
「払わない」とごねる手段も考えましたが、他の乗客の事を考え支払いました。その後、休憩所で食べたご飯代が1ドル足りませんでした。
無駄なお金でも払う方が良い場合もあるかもしれないという事例です。
アライバルビザを取得する時にビザ代をニ重請求してくる
お次はベトナムを出国した後、カンボジア側のバベットの入国で起きたトラブルです。
ベトナムを出国し、カンボジアに入国する時にアライバルビザを取得します。手順は以下の通りです。
- ビザ申請書に記入
- 申請書とビザ代をパスポートに挟む
- そのパスポートを窓口にいる職員に渡す
- その場でビザが発行され、パスポートにビザが張られる
申請書に記入をしていると係員の一人が「ビザ代をパスポートに挟め」と何回も言ってきました。私はそれに従って100ドル札を挟み、窓口の職員に渡しました。
窓口の前で待っていると別の職員が話しかけきて、私の注意は一瞬そちらに行きました。
それから数分後、手続きを行っている窓口の職員が「ビザ代払え」と言ってきました。
払ったことをすっかり忘れて、ドル札を保管していた封筒を覗いたら、100ドル札が一枚ありません。
落ち着いてよく考えたら、パスポートにお札を挟んだことを思い出し、
「しまった。やられた!」とここで気づきました。
とりあえず、「払ったよ!」と言って、窓口からオフィスの中に首を突っ込んで、机の上に置かれたパスポートを指さしました。
職員がパスポートをひっくり返し、その下の申請書をひっくり返したら100ドル札が出てきました。
どっかに隠されてたら再度払ってたかもしれません。
良いうわさが無い場所では一瞬たりとも気が抜けません。
鉄道でのトラブル
タクシーやバスの事例に比べたら軽いものですが、一応紹介します。
列車が数時間遅延している。プラットフォームが決まらない
広大なインドでは都市間を鉄道で移動するのが一般的ですが、毎回遅れます。
さらに、それほど大きくない駅だと到着直前にも関わらずプラットフォームが決まらないことがありました。
電光掲示板の前でお利口さんにしていても、表示が変わらないことがあるので、自らの脚で情報を探しに行った方が賢明です。
自分の座席にすでに別の人が座っている
タイのバンコクからチェンマイに行く夜行列車で起きました。日本でもたまにチケットの見間違いで起きたりしますが、こちらでは誰も座っていなければ誰か座ります。
この時は二等客車(座席タイプ)の指定席を予約していました。私の座席には、白人女性がいて、隣も白人女性でした。どうやら二人組の様です。
言い出しづらかったので三等客車(硬い長椅子)の方で一晩過ごしました。
明け方壊れた窓から入ってくる風がとても冷たく寂しい思いをしました。
怖がって何もしないと自分が不利になるだけです。自分の身は自分で守らないといけないですね。
自分のミスから起こるトラブルもたくさんある
相手が原因で起こるトラブルもあれば、自分が原因で起こる笑っちゃうようなトラブルもありました。
教訓のおさらいです。
タクシー
- 配車アプリが最強。使えるなら絶対に使った方がよい
- 目的地と値段は乗車前にドライバーと合意を取る
バス
- ローカルバス(路線バス)は国ごとに乗り方が違うので事前に調べる
- 自分が乗るバスは、乗車前に確認する
- 休憩時間を聞いて乗り遅れないようにする
- 長距離移動前の食事はほどほどに
- おつりのごまかし、ニ重請求には気を付ける
- 時には無駄なお金を払うことも必要
鉄道
- 最新の情報は自分の脚で獲得する
- お人よしもいいけど、自分の身は自分しか守れない
さらに次回に続きます。