こんにちわ。JalanKota(@terc0023)です。
ユーラシア大陸横断旅行中に出会ったトラブルシリーズの最終回です。
この記事では、こんな人たちに向けて
- インド、ネパールの様なちょっと刺激的な国に行こうとしている人
- バックパッカーとして東南アジア周遊、ユーラシア大陸横断や世界一周など複数の国を移動しようとしている人
私が実際に体験したトラブル事例を紹介することで、皆さんがトラブルをうまく切り抜けられることを目的としています。
トラブル事例を知っておくメリット
- トラブルに遭遇しても対策を知っているので冷静に対応できる
- トラブルを予期して回避できるようになる
今回のテーマ
[海外旅行]ユーラシア大陸横断時のトラブルまとめ4(観光編)
観光客が集まるところはお金を持っている人が集まるところでもあります。そのため、彼らの財布を狙っている人が多くなりトラブルになりやすいです。
観光に関するトラブル
[観光名所]バルセロナのスリ
世界的に有名な観光地、スペインのバルセロナで知り合った日本人女性が被害に遭いました。
肩掛けカバンに入れていた大きめの財布が盗まれました。サグラダファミリア近くで混雑していたので人ごみに紛れて盗られたようです。
マドリードやイタリアのローマではホステルのスタッフに「スリには気を付けろ」と言われました。それほどスリが多いようです。
私は詐欺には遭いやすいですが、スリには遭ったことがありません。(恐らく格好がみすぼらしいからだと思います。)
ヨレヨレのシャツとしわくちゃのズボンにサンダル履きで無精ひげが生えている人だったら、お金を持っているようには見えませんね。
要は綺麗な格好というか、清潔感のある格好をしていると狙われやすいという事でしょうか。
おしゃれしてヨーロッパを歩きたい人へ
日本から遠く離れた観光地まで来てヨレヨレのシャツで写真をとっても楽しさが半減してしまいますね。
「海外旅行を最大限楽しむためにおしゃれしたい!」と考えている人にはこちらのランニングポーチがオススメです。
ランニングポーチですが、伸縮性のある素材で身体にフィットするので、これに高額紙幣とクレジットカードを入れ、上にアウターを着れば外からポーチを持っていることに気づけないのでスリから守れます。
カフェや地下鉄に乗るための小銭は、何回も出し入れするのでポケットなど取り出しやすい場所に入れておくといいと思います。
一緒にウズベキスタンを横断した30代の男性は、イランや中央アジアを何回も旅行している旅慣れた人ですがこの様なポーチを使ってしっかり防犯していました。
[観光名所]バラナシで寄付金を要求された
ヒンズー教の聖地バラナシでよくある話です。
バラナシにはガンジス川という川があり、ヒンズー教徒はここを聖なる川として崇めています。
近隣のインド人はこの川と共に生活をしていて、私が見たときは上流から下流ま10mごとにこんな感じでした。
【上流】
- 女性たちが洗濯をしている
- 男性が下半身を洗っている
- 男性が歯磨きをしている
- 子どもたちが泳いでいる
【下流】
そして、遠くを見ると牛か羊の様な動物が流れていました。
生活のすべてが混ざっていてとても興味深い場所でした。
またヒンズー教徒はインド各地からこの聖なる川へ沐浴しに来ます。
よく日本人の観光客がこの川に入りますが、免疫のない我々が川につかると感染症になります。
なぜインド人は入れるかインド人の友人に聞いたところ「入って病気にならなかった人が生き残っている」だけらしいです。本当なのでしょうか。
そんな聖なる川ガンジス川では、宗教儀式の一環として、川辺で死体を火葬し、その死体と灰をガンジス川に流すことをしています。この様子を我々観光客でも見ることができます。
私はその火葬場の近くを歩いている時にインド人の若い男性から日本語で声を掛けられました。
話を聞くと「以前、日本で働いていた。今は休暇でここにきている」と言い、続けて「近くに火葬場があるから見ていかないか」と言ってきました。
特に用もなかったので彼についていくと、歩きながら
「ここは観光客がよく見に来る。けど死体が無い。だから観光客のためにインド全土から死体を持ってくる。」
「死体を焼く薪は良い木を使っていて高い。けどインド人はお金ないから寄付をしてほしい」
という内容の事を言ってきました。
「いくら?」と聞くと「300ルピー(約540円)だ」と返答。
まぁ、そのくらいなら日本語のガイド料だとして考えればいいか。と考え、了承して火葬場を見に行きました。
そこではちょうど、死体が火葬されている最中でした。
キャンプファイヤーの様に組まれた木の上でおばあさんの死体が焼かれていて、頭が燃えていました。
すでに殆ど燃えていたので、頭の様な形をした灰まみれの物体から炎が出ている感じでした。
小一時間見て、満足して帰ろうとしたらさっきの青年に寄付金を請求されました。
言われた通り300ルピー支払ったら「足りない。600ルピーだ。」、「他の日本人は1500ルピー払った」などと言ってきます。
そして、「この人がここの責任者だと」近くに歩いていた人を捕まえて言ってきます。責任者の彼は何も話しません。
こちらから「あなたが300ルピーって言ったじゃない!話にならないよ。バイバイ」と言ってその場を立ち去りました。
インドでは金を払うまでが交渉時間です。最初の言い値を変えたり、無かったことにするのは当たり前にしてきます。
ちなみにこの寄付金自体が詐欺です。火葬場を見に行くのに払う必要はありません。
[ツアー]インドのヤバい旅行会社
これは2017年にニューデリーの旅行会社に捕まって、カシミール地方のスリナガルへ行くツアーを組み、行ってみたら軟禁された話です。
長いので要点だけ。
ツアーの契約まで
- ニューデリーのオールドシティエリアで怪しい男性に出会い、凱旋門を案内してもらう
- その後、旅行代理店に連れていかれる
- シュリナガルへ7泊8日の旅行を提案され、契約する
スリナガルのボートハウスホテルへ
- 当初は列車でスリナガルへ行く約束だったが、半ば強引に飛行機に変えさせられる
- 飛行機代は別途支払い。列車代の返金はなし
- 出発当日、飛行機が予約できずスケジュールが一日ずれる
- 宿が無いので、代理店のおじさんたちと一緒にオフィスに泊まる
- 翌日コンダクターのおじさんと二人でスリナガルまで飛行機で行く
- この時までコンダクターがいるとは一言も伝えられていない
- シュリナガルのダル湖に浮かぶボートハウスホテルに連れていかれる
ボートハウスの特徴
- ボートハウスは周りを湖に囲まれていて、渡し船を使わないと対岸に行けない
- 渡し船は自由に呼べず、コンダクターの許可が必要
- ホテルの従業員にコンダクターに連絡するように伝えると「電話番号を知らない」
- コンダクターは1日に1回来るか来ないか
- コンダクターに外に行きたいというと「別料金のツアーを組め」と返答
- ツアーを組まない=外に(対岸に)行けない状態
外部との連絡手段
- ネットはホテルのWifiが初めの2日だけ使えて、後は使えず
- カシミール地方では、インドのSIMが使えず、独自のSIMを購入しないと使えないためネットが使えず
結果
身体は拘束されていないが、どこにも行けず外部との連絡も取れない「軟禁状態」
- インターネットが使えず外部の情報が入らない
- いつ難癖をつけてお金を請求してくるかわからない
- コンダクターが自分に絶対の自信があって考えを曲げない腹の立つ奴
こんな感じで精神的におかしくなりそうだったので「ボートホテル、シュリナガル脱出計画」を立てて、8日目を待たずにホテルから脱走し、予約した飛行機でチェンナイに逃げました。
この詳細は別の記事で紹介したいと考えています。
結果的には無事でしたが、自業自得で軟禁されてしまいました。トラブルを回避するタイミングはいくらでもありました。
- ニューデリーで怪しいおじさんに着いていかなければ
- 怪しい旅行代理店に行かなければ
- ツアーを契約しなければ
- スリナガルについて事前にちゃんと調べていれば
こんなことにはならなかったはずです。
[ツアー]インドでツアーをすると何にお金がかかるかわからない
これは2015年に初めてインドに行った時の話です。
ニューデリーで泊まったホテルのオーナーからタージマハールを見に行くツアーを組まされました。タージマハールは、ここから約200km離れたアグラという街にあります。
交渉の結果組んだツアーはこの通りです。合計225ドル払ってサインしました。
- タージマハール往復のタクシーチャーター代
- ドライバー代
- ガソリン代
- タージマハールでの駐車代
- タージマハールの入場料
- 昼食
- 税金
さて、ここでクイズです。
このプランでニューデリーからタージマハール観光の往復がすべて入ってそうですが、私はこのほかに最低3回の支払いをしました。
さて、それは何の支払いでしょう。
正解は
- ドライバーのチップ代
- タージマハールのガイド代
- 昼食の飲み物代
でした。
さらに大理石を使った石細工の土産物屋にも勝手に連れていかれ厄介でした。
ここまでくると、自分と業者の想像力バトルみたいに感じてきます。人が関わると必ずチップを請求してくることを覚えておけば、契約の時に気づいて、契約内容にドライバーのチップを含めることができると思います。
ガイドは、現場で直接交渉だったので、条件が合わなければ断ることもできます。
飲み物代は支払うしかないかもしれません。
[ツアー]ジョージアでタクシーをチャーターしたらドライバーが割を喰らった
ジョージアの世界遺産メスティアに行くためにタクシーをチャーターした時の話です。
これは、割を食ったのがタクシードライバーというケースです。
ジョージアの首都トビリシからメスティアの町までは約470km離れ、山道も進むので、休憩を含めて9時間程度かかります。
私は、トビリシにある若いエジプト人が経営する旅行代理店で「トビリシ~メスティア間往復2泊3日」を300ドルでタクシーをチャーターしました。
当日やってきたドライバーは、ジョージア人の恰幅のいい優しそうなおじいさんでした。英語が話せないのでちょっとコミュニケーションに困ります。
搭乗者は、日本からジョージアに飛行機でやってきた母親と、私とドライバーの3人です。
トビリシから約9時間かけて、メスティアに着きました。
我々が指定したホステルに着くなり、くたくたなおじいさんは電話をし始めました。電話後、くたくたなおじいさんは頭を抱えぐったりし始めました。
様子から察するに、おじいさんは2泊3日の旅程を知らなかったようです。
幸い、ホステルの部屋に空きがあり、オーナーのおばあさんと話して、おじいさんもそこに泊まることになりました。
あっという間に2泊3日が終わり、帰り道になりました。
トビリシに近づくとおじいさんは運転をしながら何度も電話をし始めました。時々優しい物腰のおじいさんが、声を荒げていました。
言葉がわからないので、想像でしかないですが代理店と報酬の相談をしていたのでしょう。電話のやり取りが30分くらいして、優しいおじいさんに戻りました。どうやら話が着いたようです。
その後、無事にトビリシに戻れました。
我々は内心メスティアから帰れるかどうかずっと不安でした。
もし、おじいさんが2泊3日滞在せずに、怒って途中で帰宅してしまったら、メスティアから帰るのに困るからです。
おじいさんには感謝しかありません。
その時の私の落ち度としては、契約書がなく、口約束状態でした。ただ、どこまで効力があるかはわかりませんが、
- 契約書を書いてもらう
- ツアー台の半分を前金で払い、ツアー後に残りを払う
などして、無事帰れることを担保しておく必要がありました。
[クラブ]インドネシアのヤバすぎる錠剤
シンガポールから高速船でインドネシアのバタム島に行けるということなので、試しに行ってみました。
特に見るところもなかったので、夕食を済ましてホテルに戻るとホテルに併設されているクラブがやっていました。せっかくなので試しに行ってみました。
大きな音楽とともに若い男女が踊っていました。
少しふらついていると従業員に声を掛けられ、奥の控室に連れていかれました。
するとポロシャツの胸元にBOSSと書かれたボスっぽい小柄な男性がやってきて、色々と話しかけてきました。
しばしの談笑の後、BOSSから「お前これやるか」とテーブルの上に白く、ちょっと黄味がかった色をした錠剤を1粒出してきました。
そして一言「100ドルだ」
これは流石にまずいと思い、きっぱり断りました。
初対面の人に錠剤を渡されて飲むのでしょうか。ゼッタイに飲んではいけません。
まとめ
どんなにトラブルを防ごうと思っても、予期せぬところから問題になります。
うまく切り抜け(切り抜けられなくても)、旅行から無事に帰ってきた後、トラブル話を色んな人に聞いてもらい、時間を掛けることで良い旅の思い出になっていくと思います。
安全でストレスの無い、楽しい旅行になることを願っています。
[海外旅行]ユーラシア大陸横断時のトラブルまとめ一覧
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